日本と中国、又愛媛と上海との経済・人的交流は年々増しております。現在愛媛県内の中国への進出企業は,60社に上り、特に上海周辺に集中しております。中国では、2000年の国内総生産を2020年までに4倍にするとの目標を掲げております。現に、過去10年間の年成長率は10%を維持しております。市場経済の中にあり、外資の導入又技術力の強化もなされており、 有人宇宙船の打ち上げ成功は、世界にその技術力の高さを示しました。また、都市と農村の経済格差や所得格差又1人っ子政策における少子高齢化の問題も懸念されております。しかしながら、北京における2008年オリンピックの開催,そして上海においては、万博が予定されており、中国の存在感は、より一層増すものと思います。現在中国は、23省・特別市4市(重慶市3000万人、上海市1700万人、北京市1600万人、天津市1000万人)からなっております。
2003年11月21日〜11月24日、定期航路開設に向けて出納長・県議又一般参加者総勢160名で訪中してまいりました。

 時差は1時間、松山から上海まで約2時間の飛行でした。 上海空港は、新装され清潔でした。1700万人を抱える空港はさぞ込み合っているものと思いましたが、意外と閑散としておりました。空港から市内までバスで約1時間の道のりと聞いておりましたが、その道路のすぐ脇を、リニアモーターカーの軌道がありました。聞けば、ドイツ製であり時速450キロでるそうで、わずか8分で空港と市内を結ぶそうです。是非次回来るときは乗ってみたいものです。
市内に近づくに連れネオンが目に飛び込んできました。黄浦紅が、上海市を南北に分断しており、浦東新区の高層ビル群は、未来のパワーがあふれており、その迫力にただその場に立ち尽くしてしまいました。又外灘は、アンティークなビル群が続き、対岸から見る夜景はまさに「魔都」と呼ばれる由縁です。なにわともあれ、中国のパワーに圧倒された初日でした。歴史を大切に守りながら、新しい時代に果敢にチャレンジすることの大切さを学んだ気がします。

 24階のホテルの部屋から見る日の出は、まさに「黎明のとき」を実感しました。中国の方と会うたびに、国への忠誠は、教育によるところが大きいと感じました。又華やかな都市部とは逆に多くの人々の生活(衣・食・住)は、いまだ一部の階級を除き発展途上にあると感じました。また技術の進歩は目覚しくエアコンの製造は、中国人の力のみですべて完成し、価格も日本製品の半分程度とのことです。
中国東方航空西北上海支店にて、副総経理・鄭小寅氏と定期便について依頼及び意見交換を行う。松山道後は1600年、一方中国は4000年の歴史を有しております。経済・文化・観光の交流を深めるとともに,お互いに漢字の文化を共有しております。この定期便の目的は、上海と四国の交流の窓口を作ることです。16年3月までの搭乗率60%をクリアすることに中国としても努力致しますが日本からは、短期であればビザなしで観光目的でも簡単に入国できるが、中国からは、研修および仕事の目的でなければビザが発行されず、今後は観光でも入国できるようになれば、人的交流も促進できると考えますとのコメントがありました。最後に出会いを大切に、双方の努力により実現することを望みますとの合意がされました。
 上海三浦工業・林氏とお会いし豫園にて昼食をとりました。ここは歴史ある庭園内に、多くの食堂がありたくさんの中国人でにぎわっていました。このような観光地にはさぞ外国人がたくさん来ていると思っておりましたが、北欧人はほとんど見かけることはなく、日本人もサアズを懸念して激減しているそうです。そして公園にも子供が少ないことに気がつきましたが、これは1人っ子政策の影響なのかと思いました。
ここ10年で、上海の日本人学校の生徒数は、100人から1600人に急増しました。それだけ交流が活発になった表れです。又技術の向上は、1)技術を吸収する能力に長けている。2)したたかさ。3)学ぶ努力を惜しまない。私たち日本人が今一度思い起こさねばならない大切なことに気付かされた想いです。


 市内から、蘇州への道中、江蘇省昆山出ロ加エ区に立ち寄りました。見渡す限りに平原に近代的な工場が立ち並び、緑地帯もふんだんに設けており、工事中の工場も多く見受けられました。豊富な労働力に支えられまさに伸び行く中国の象徴を観る想いでした。 虎丘山、国学シルク工場、寒山寺、拙政園を見学し中国4000年の歴史に少し触れさせて頂いた気持ちが致します。
ディナーは、和平飯店で上海かに料理を満喫いたしました。おいしかった!
ここは、蒋介石と宋美麗が結婚式を行った由緒ある飯店です。

 夜の雑踏とは相反し街が数時間の眠りにつき、清々しい朝を迎えた早朝6時まだ薄暗く、明けきらない時刻に,近くの人たちが太極拳に興じておりました。ゆったりとした技の流れの中に心・技・体がバランスよく凝縮され、まさに黄河の流れにも似た、中国4000年の歴史を感じました。公園では、季床崇先生の指導の元多くの参加者がリズムに合わせ演武する姿に静の中の美しさと力強さを感じ,時の経つのも忘れ見入っておりました。
私も学生時代少林寺拳法を学びましたので、太極拳に親しみを感じ、先生の指導をお願いしましたところ、笑顔で快く約30分間にもわたりご指導いただきました。常に自分の重心をしっかりと確保しながら相手を意識し、つま先から頭の先までひとつの流れの中にあることを感じ表現することが求められます。まさに心技体が一体となることによりあの流れるような美しさが表現できるものと感じました。帰りに私も深く頭を下げお礼を申し上げ、みんなも手を振って見送ってくれました。より一層中国を身近に感じることが出来ました。先生を始め皆様に感謝申し上げます。
 上海人民政府・洪浩副書記長と意見交換を行いました。
今回の愛媛県団長および県議会の皆様の、積極的な意気込みを理解して,人民政府としても是非実現させたいと思います。上海は、経済・金融・貿易・そして海運を重点に都市づくりを行っております。お互いに学びあうことにより、お互いが発展することがもっとも望ましく思います。とのコメントに私たち県議団も意を強く致しました。
4日と言う短期間ではありましたが、日中の絆がこの定期航路を実現することでより強くなることを確信致しました。